注意欠陥障害(ADD)の診断方法
注意欠陥障害(ADD)は、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の一形態で、米国では人口の4〜6%、約800万〜900万人が罹患しています。多くは子どもの頃に診断されますが、診断された子どもの約3分の2が成人になっても症状が続きます。
家族歴の確認
ADDは遺伝的要因が強く、脳内の神経伝達物質のバランスが親から子へ受け継がれることが知られています。診断の初期段階で、患者の家族歴を詳しく調べることが重要です。
医学的検査
ADDの症状は、うつ病、甲状腺機能亢進症、てんかん、トゥレット症候群、胎児性アルコール症候群など、他の疾患と類似することがあります。医師はこれらの疾患を除外するために、血液検査や画像診断などの包括的な医学的検査を行います。
心理的評価
医学的な問題が除外された後、精神科医、心理士、神経科医、家庭医などが心理的評価を実施します。診断は可能ですが、薬物療法の処方は精神科医や神経科医、内科医に限られます。
行動観察
子どもの読書や宿題中の注意持続時間、教室での座っている時間や衝動的な行動などを観察することで、注意欠陥や多動性・衝動性の有無を評価します。
質問票によるテスト
現在、ADDを正確に診断する専用の検査はありませんが、DSM(診断統計マニュアル)に基づく質問票を用いることで、症状の有無や重症度を評価し、診断の補助とします。
