ADHDの子ども向け自然療法ガイド
注意欠陥・多動性障害(ADHD)は、主に子どもに見られる過活動や衝動性、課題への集中困難を特徴とする状態です。米国疾病管理センター(CDC)によると、学齢期の子どものおよそ3〜7%がADHDの兆候を示しています。医療的には刺激薬が一般的ですが、近年は自然療法の可能性も検討されています。
サプリメント
- 魚油(オメガ3・オメガ6):2005年5月号『Pediatrics』に掲載されたオックスフォード・ダーラム研究では、発達協調障害の子どもにオメガ脂肪酸を投与した結果、読字と綴りの成績が有意に向上しました。一方、2001年のメイヨークリニックの臨床試験では、ADHDと診断された子どもを対象にした結果、顕著な改善は認められませんでした。
- 亜鉛:メリーランド大学医療センターの報告では、ADHDと診断された子どもに亜鉛欠乏が見られるケースがあるとされています。ただし、欠乏がない子どもへの亜鉛補給は効果が確認されていません。
- 高麗人参+イチョウ葉エキス:2001年5月号『Journal of Psychiatry and Neuroscience』のパイロット研究で、ADHD基準を満たす子ども36名に対し、Panax quinquefolium(高麗人参)とGinkgo biloba(イチョウ葉)を投与したところ、2週間後に改善が見られ、4週間後には74%が症状の改善を示しました。サンプルサイズは小さい点に留意が必要です。
その他の治療法
- Feingold食事法:メリーランド大学医療センターは、保護者からの報告として、サリチル酸や人工添加物を除くFeingold食事法が有効であるとの声があると伝えています。ただし、科学的な査読は行われておらず、同センターは推奨していません。
- 日常的な運動:運動は余分なエネルギーを発散させ、集中力を高めます。特にADHDの子どもは、毎日の運動が過活動のコントロールに役立ちます。学校の休み時間が減少している現代では、保護者が積極的に運動機会を提供することが重要です。
- マッサージ・音楽療法・瞑想:日常的なマッサージは症状緩和に寄与する可能性があります。また、音楽療法や瞑想も注意力や情緒の安定に役立つと報告されています。
注意点
- ハーブや栄養サプリメントは、子どもに対して有害となるリスクがあります。医師の監督なしに自己判断で使用しないようにしてください。
