バラアレルギーは実は何に対するものか
アレルギーとは
米国保健福祉省によれば、アレルギーは通常は無害な物質に対する体の過敏反応です。免疫学者のマイケル・レヴィ博士は、アレルギーを免疫システムが抱く「恐怖症」のようなものと表現しています。つまり、アレルギーは病気ではなく、特定の物質に対する過剰な反応です。
アレルギー反応のメカニズム
免疫システムはウイルスや細菌などの侵入者から体を守りますが、アレルギーの場合は「誤警報」に反応します。体がアレルゲンに初めて出会うと、IgE(免疫グロブリンE)を大量に産生し、血中や組織の細胞に結合させます。IgEがアレルゲンと再び接触すると、ヒスタミンなどの化学物質が放出され、くしゃみ・鼻水・かゆみといった症状が現れます。
バラ熱(ローズフィーバー)とは
春にバラが花粉を放出する時期に起こる季節性アレルギーを「バラ熱」と呼びますが、実際にはバラ自体が原因ではなく、同時に飛散する多数の植物の花粉が原因です。バラの花粉は粒が大きく空気中に長く漂いにくいため、主にバラの香りを嗅いだときに花粉が鼻や口に入ることで症状が出ます。
アレルギーの対処法
バラ熱は病気ではありませんが不快です。対策としては、薬物療法、回避、免疫療法があります。薬物療法では抗ヒスタミン薬が一般的ですが、眠気や注意力低下といった副作用があるため、使用に注意が必要です。回避はアレルゲンを特定し、可能な限り接触を避けることですが、完全に回避できない場合が多いです。
アレルギーフリーな生活を送るには
花粉をほとんど出さない、あるいは全く出さない品種の樹木や草本が増えています。近隣で花粉が少ない植物を選んで植えることで、日常的にアレルギー症状に悩まされることなく生活できます。
