猫のフケが引き起こすアナフィラキシーショックとその対策
猫のフケ(ダンダー)とは
猫のフケは、人間のフケと同様に、猫の皮膚が自然に剥がれ落ちた乾燥した小片です。すべての猫がフケを持っていますが、毛が密集している猫や手入れが不十分な猫ほど多くのフケが毛の奥や表面にたまります。フケは目に見えにくく、入浴やブラッシングだけで完全に除去することはできません。
フケがアレルギーを引き起こす仕組み
フケそのものが問題ではなく、フケに付着したたんぱく質がアレルギー反応の原因です。このたんぱく質は猫の唾液や尿にも含まれ、毛づくろいの際に全身に広がります。そのため、毛のないスフィンクス種でもアレルギーやアナフィラキシーショックを起こすことがあります。フケは極小で空気中に漂い、呼吸器に取り込まれると炎症を起こします。
アナフィラキシーショックとは
猫のフケにさらされた後、重度のアレルギー反応が起きると血液中のヒスタミンや化学物質が急激に放出されます。血管が拡張し、血液が組織に漏れ出すことで酸素供給が不足し、意識障害、吐き気、発疹(じんましん)、舌や唇の腫れ、場合によっては心停止に至ります。これがアナフィラキシーショックです。
治療法
アナフィラキシーショックのリスクがある人は、エピペン(エピネフリン自動注射器)を常備すべきです。緊急時に自己注射できるようにし、必要に応じて点滴や抗ヒスタミン薬の投与も行います。
対策と予防
- エピペンに加えて、アレルギー情報を記載した医療用ブレスレットを身につける。
- 猫や猫がいる家庭への接触を避け、猫のフケが付着した衣服や家具にも注意する。
- 免疫療法や段階的曝露療法を検討し、長期的に耐性を高める。
- 家族や友人にアナフィラキシーショックの症状と対処法を周知し、緊急時に迅速に対応できるようにする。
