くしゃみや咳が起こる原因は?

くしゃみと咳は、呼吸器系の異なる部位が同じ目的で行う防御反応です。異物や刺激を速やかに排除し、気道をできるだけクリアに保つために、強力かつ瞬間的に空気を吹き出します。通常は健康な反射ですが、病気や遺伝的要因が関与すると、過剰に起こることがあります。

刺激物

喉や鼻腔に異物が入ると、体はそれを排除しようと激しく反応します。たとえば、食べ物が喉に詰まったり、ほこりが鼻に入ったりすると、刺激が三叉神経(顔面感覚・運動を司る)に伝わり、脳が顔面筋肉を収縮させて鼻から高速(時速約160km)で空気を噴出し、異物を吹き飛ばします。咳の場合は喉頭神経が信号を送り、同様に強い呼気で異物を排除します。いずれも異物が除去されるまで続く防御機構です。

病気

風邪などの感染症で起こるくしゃみや咳は、健康時の反射と本質的に同じです。感染により粘膜から分泌物が増え、鼻腔や喉にたまった粘液をくしゃみや咳で除去しようとします。アレルギーでも同様に過剰な粘液が産生され、くしゃみが誘発されます。結核、肺炎、百日咳といった重篤な疾患は喉の炎症と刺激が強く、強い咳反射を引き起こします。

光過敏性くしゃみ反射(フォトック・スニーズ・リフレックス)

人口の約3割が、強い光に突然さらされるとくしゃみが出る「光過敏性くしゃみ反射」を持っています。専門家は、視神経と三叉神経が解剖学的に近接していることが原因と考えています。視神経が光に反応して瞳孔を収縮させる際に、電気信号が三叉神経に漏れ、くしゃみを誘発します。この反射は常染色体優性遺伝で、患者の子どもの約半数が遺伝します。

アレルギー - 関連記事