白血球の主な役割と機能
白血球(WBC)は免疫系の重要な構成要素で、体内に侵入した異物や感染症から防御します。骨髄の造血幹細胞から分化し、血液やリンパ系に存在し、感染部位へ移動して病原体を排除します。成人の血液中で白血球は全体の約1%を占めます。
細菌感染への防御
好中球は細菌感染に特化した白血球で、病原菌に大量に集まり、貪食して中和します。結核、ハンセン病、コレラ、梅毒、ジフテリア、チフス、破傷風などの感染に対して重要な防御役割を果たします。
寄生虫感染への防御
好酸球は寄生虫感染を抑制する専門の白血球で、アレルギー反応(花粉症、喘息、蕁麻疹)にも関与します。Babesia症、ジアルジア症、マラリア、睡眠病、シャーガス病、各種蠕虫(回虫、条虫、フック虫、ウスバラ虫、肝吸虫)などに対する防御に寄与します。
アレルギー反応への防御
好塩基球は白血球の0.01〜0.03%を占め、主にアレルギー性炎症に関与します。血小板の凝集を抑制し、ヒスタミンを放出して血流を調整し、炎症部位への血液供給をコントロールします。
腫瘍・ウイルス感染細胞への攻撃
ナチュラルキラー(NK)細胞はリンパ球の一種で、腫瘍細胞やウイルスに感染した細胞を直接殺傷します。顆粒に含まれる細胞死誘導因子を放出し、悪性・前悪性・良性の異常細胞を除去します。
免疫系細胞の補充
単球は樹状細胞やマクロファージへ分化し、免疫系の主要な細胞を補充します。感染部位に移動して分化・増殖し、抗原提示や異物除去を行い、組織や臓器を保護します。
