多年性アレルギー性鼻炎(花粉症)とは何か
多年性アレルギー性鼻炎は、医学的には「花粉症」と呼ばれる疾患です。名称は「花粉症」ですが、実際には干し草が原因でもなく、発熱を伴うわけでもありません。19世紀に農作業をしていたアレルギー患者が、頭痛などの症状とともに「hay fever(干し草熱)」と呼んだことが語源です。
症状
症状は風邪に似ており、次のようなものがあります。
- 鼻づまり・鼻水
- くしゃみ
- 目の充血、かゆみ、腫れ
- 喉の痛み、倦怠感
米国では約20%の人口が何らかの形でアレルギー性鼻炎を経験しており、症状の程度は個人差があります。
原因
免疫システムはウイルスや細菌など有害な異物を排除するように設計されていますが、花粉、ハウスダスト、カビ、ペットのフケなど無害な物質に対して過剰に反応すると、アレルギー性鼻炎が起こります。主なアレルゲンは以下の通りです。
- ペットのフケ
- 花粉(樹木・草・雑草)
- カビ胞子
- ダニやハウスダスト
- ゴキブリのフン
リスク要因
以下の要因があると、年間を通じて症状が出やすくなります。
- 家族にアレルギー疾患の既往がある
- 男性であること
- 食物アレルギーや他のアレルギーを併発している
- 受動喫煙などの環境要因にさらされている
診断
医師はまず問診で家族歴や生活環境(ペットの有無など)を確認します。その後、以下の検査を行うことが一般的です。
- 身体検査:全体的な健康状態の評価
- 皮膚テスト(プリックテスト):少量のアレルゲンを皮膚に刺激し、反応を見る
治療法
根本的な対策は「アレルゲンの回避」です。症状が出た場合は次のような薬物療法が用いられます。
- 抗ヒスタミン薬:くしゃみや鼻水を抑える
- 鼻づまり用の血管収縮薬(デコンジェスタント)
- ステロイド点鼻薬:炎症を軽減
さらに、免疫療法(アレルギーショット)により、徐々にアレルゲンに対する耐性をつくる方法もあります。
