羊毛アレルギーと対策
米国アレルギー・喘息・免疫学会によると、米国人口の15〜25%が一生のうちに蕁麻疹(急性蕁麻疹)を経験するとされています。蕁麻疹は皮膚を刺激する何らかの要因で起こりますが、羊毛はその代表的な原因のひとつです。羊毛に関連するアレルギーは大きく分けて以下のように分類されます。
ウール繊維への反応
ウール繊維は顕微鏡で見ると、鋭い棘状の鱗が2,000枚以上も1インチに並んだ構造をしています。この鱗が皮膚に刺激を与え、かゆみや発疹を引き起こすことがあります。リネンなどの粗い繊維に対して敏感な人は、同様の反応を示すことがあります。
ラノリン(羊脂)アレルギー
ラノリンは羊が分泌する油分で、化粧品などに広く使用されています。稀ですが、ラノリンに対してアレルギーを持つ人は、ラノリン製品だけでなく羊毛全般にも反応します。パッチテストで診断できます。
加工過程でのアレルギー
羊毛は剪毛後に強い洗剤で洗浄され、染色や縮み防止処理が施されます。これらの化学処理や染料が皮膚刺激の原因になることがあります。未処理のウールを使用すれば、反応が出ないか確認できます。
対策と予防
最も確実な対策は、アレルゲンへの接触を避けることです。ただし、ウール製品を完全に諦める必要はありません。ウールセーターの下に綿のTシャツやタートルネックを着用すれば、直接肌に触れさせずに着用できます。また、染料や加工薬品に敏感な場合は、未加工のウール製品を選んでみてください。
別のアレルゲン要因
ウールセーターを着るとくしゃみが出る場合、ウール自体ではなく、衣類に付着した猫のフケなどが原因かもしれません。シドニー大学の研究によれば、ウール製品を着用する人は他の服装に比べて約10倍の猫フケにさらされることが示されています。
