カビが引き起こす健康問題
米国環境保護庁(EPA)によると、すべての種類のカビは健康に悪影響を及ぼす可能性があります。最も一般的なのはアレルギー反応で、呼吸困難やかゆみなどの症状が現れます。カビは喘息発作の誘発や刺激物・毒素としても作用し、人間だけでなくペットにも害を及ぼします。
アレルギー反応
カビの胞子を吸い込むと、過敏な人の免疫システムが過剰に反応し、ヒスタミンを放出します。その結果、咳、目のかゆみ、くしゃみ、呼吸困難などが起こります。メイヨークリニックによれば、症状は個人差が大きく、季節性のものから一年中続くものまで様々です。湿度が高い環境はカビの繁殖に最適で、特にアスペルギルス、ペニシリウム、アルタナリア、クロドスポリウムが主なアレルゲンとされています。これらのカビは喘息発作も引き起こし、息切れや喘鳴(ぜんめい)を伴うことがあります。
より重篤な症状
「黒カビ」と呼ばれる一部のカビは、消化器系の不調、頭痛、発熱、発疹といった重い症状を引き起こすことがあります。さらに、乳児に急性特発性肺出血(肺出血症)を招くケースも報告されています。ただし、湿潤環境は細菌の繁殖や建材から有害化学物質が放出される原因にもなるため、これらの症状が必ずしもカビ単独のせいとは断言できません。
カビが付いた食材と消化器系の問題
カビが付着した肉や家禽類を摂取すると、腹痛、下痢、嘔吐といった消化器症状を引き起こすことがあります。米国農務省(USDA)は、カビが生えた肉・家禽はすべて廃棄するよう推奨しています。一方、硬いチーズにカビが生えている場合は、カビが付いた部分を切り取れば残りは安全に食べられます。ただし、穀物やナッツ類に付着するカビが産生するマイコトキシンは発癌性やその他の疾患を引き起こす恐れがあるため、注意が必要です。
