アレルギー対策に役立つワームセラピーとは

ワームセラピーとは

ヘルミンティック・セラピー(通称ワームセラピー)は、寄生虫の一種である蠕虫(はんちゅう)を意図的に体内に導入し、自己免疫疾患や免疫系の異常を改善しようとする治療法です。代表的な対象疾患にはセリアック病、クローン病、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎などがあります。

同様のアプローチには、異なる寄生虫を利用した3種類の治療法があり、クローン病や潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患(IBD)、多発性硬化症、喘息、湿疹、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなどを対象としています。

アレルギーに対するワームセラピーの仕組み

1980年にベネズエラ大学のニール・リンチらが喘息患者を対象に研究を開始したところ、熱帯雨林に住むベネズエラ先住民の90%が寄生虫に感染しているにもかかわらず、アレルギー症状がほとんど見られませんでした。一方、都市部に住む先住民の43%がアレルギーを抱えていました。

1980年代後半、アイオワ大学のジョエル・ワインストック研究チームは、潰瘍性大腸炎やクローン病と診断され、従来治療に反応しなかった7名に蠕虫を投与しました。その結果、患者の70%以上が症状の顕著な改善を報告しました。

ノッティンガム大学の研究では、ヒトフックワームを喘息患者に投与したところ、参加者の約70%が症状の改善を示しました。

ワームセラピーへの参加方法

ワームセラピーは現在も研究段階にあり、通常は大学や医療機関が実施する管理下の臨床試験として行われます。近隣に専門クリニックがない場合は、かかりつけ医や地域の研究大学に問い合わせ、実施中の試験への参加を検討してください。

自己判断で自宅で寄生虫を入手し感染させることは絶対に避けてください。安全かつ効果的に治療を受けるためには、訓練を受けた専門家の監督下で行う必要があります。

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