フルクトース不耐症の対策と治療法
フルクトース不耐症は、以前考えられていたよりも多くの人に影響を与えている可能性があります。診断が難しいため見過ごされがちですが、適切な情報と対策で症状を軽減・改善できます。
フルクトース不耐症とは
フルクトースは果物に自然に含まれる糖で、食品の甘味料としても人工的に使用されます。専門家によると、約2万人に1人が何らかの形で影響を受けていると推定されています。
フルクトース不耐症には大きく分けて2種類あります。
- 遺伝性フルクトース不耐症(HFI)
- フルクトース吸収不良(フルクトースマラブゾーション)
症状は似通っているため、家族歴の有無で区別することが重要です。家族歴がない場合は、主にフルクトースの吸収障害が疑われ、医師の処方薬で対処できることがあります。遺伝性の場合は低血糖によるめまい・ふらつき、激しい腹痛、嘔吐、過度の眠気、痙攣、甘いものへの強い嫌悪感などが現れます。
なぜ起こるのか
フルクトースを摂取した際に適切に代謝できないことが原因です。通常、フルクトースは酵素「フルクトース-1-リン酸アルドラーゼ」によってフルクトース-1-リン酸に変換され、続いてアルドラーゼBが働いてブドウ糖に変換されエネルギーとなります。遺伝性フルクトース不耐症ではアルドラーゼBが欠損しているため、フルクトースが肝臓・腎臓・腸に蓄積し、グリコーゲン分解が阻害され低血糖を引き起こします。
対処法
フルクトースを極力摂らない、または完全に除去した食事が最も効果的です。フルクトースを排除すれば数日から1週間で症状が改善し、診断の確証にもなります。
以下の食品は避けることが推奨されています(メイヨークリニックのガイドライン)。
- フルクトース
- 高フルクトースコーンシロップ
- 砂糖(ショ糖)
- 粉砂糖・粉末砂糖
- 果物・果汁
- はちみつ
- 普通の炭酸飲料
- フレーバーウォーター
- ソルビトール
- スポーツドリンク
- 甘味付きミルク・飲料
遺伝性フルクトース不耐症の場合は、専門医が個別の食事プランを作成します。フルクトータブ(Fructotab)などの専門企業が特別食を提供しています。
適切な情報と食事管理さえ行えば、遺伝性フルクトース不耐症でも日常生活は十分に送れます。
