カゼインアレルギーの特定と診断方法
免疫システムが牛乳に含まれるたんぱく質「カゼイン」を病原体のように認識してしまう状態をカゼインアレルギーと呼びます。カゼインは乳の凝固部分に多く含まれ、牛乳全体の約4%を占めます。カゼインアレルギーは実質的に牛乳アレルギーであり、乳糖不耐症とは異なります。乳糖不耐症は乳糖を分解する酵素が不足しているため、胃腸症状が出るだけで免疫反応は起きません。
診断の手順
-
まず、アレルギー症状を把握します。牛乳や乳製品を摂取した直後に吐き気、皮膚のかゆみ、喘鳴(ぜんめい)などが現れ、数時間後に腹痛や口周りの発疹、鼻づまりが出ることがあります。稀に血液混じりの下痢が起こることもあります。
-
症状が出たら食事日記をつけましょう。毎日の摂取内容とその時の体調変化を記録することで、牛乳製品が原因かどうかを客観的に判断できます。
-
1週間ほど牛乳製品を完全に除去します。この期間に症状が消失すれば、カゼインアレルギーの可能性が高まります。
-
医師の診察を受けます。症状と食事日記をもとに問診し、必要に応じて身体検査やアレルギー検査を実施します。血液検査でカゼインに対する抗体を測定しますが、結果が陰性でも診断が確定しないことがあります。その場合は皮膚プリックテスト(カゼインの微量を皮膚に接触させて反応を見る)などが行われます。
