アレルギーと副鼻腔炎(副鼻腔感染症)
副鼻腔炎とは?症状は?
副鼻腔炎は副鼻腔の炎症です。腫れにより副鼻腔の開口部が塞がれ、粘液が正常に排出できなくなります。その結果、湿度が高くなり、膿がたまり感染が起こります。原因は細菌、ウイルス、真菌(カビ)などです。アレルギーがあると「アレルギー性真菌性副鼻腔炎」になることもあります。
主な症状は、目の下や鼻梁の疼痛・圧迫感、鼻汁の垂れ、咳、鼻づまり、頭痛、歯や歯茎の痛み、発熱、倦怠感、口臭などです。
アレルギーが副鼻腔炎を引き起こす仕組み
花粉、ハウスダスト、ダニ、動物のフケなどのアレルゲンを吸い込むと、鼻粘膜が炎症を起こし、腫れが副鼻腔の通り道を狭めます。粘液が滞留しやすくなり、細菌や真菌が増殖して感染につながります。アレルギー症状の予防・緩和には、抗アレルギー薬や免疫療法(アレルギーショット)が有効です。
自分がアレルギーかどうかの判断方法
再発を防ぐためには、何に対してアレルギーがあるかを特定することが重要です。医師は症状の聞き取りや既往歴の確認を行い、必要に応じて皮膚テストや血液検査でアレルゲンを調べます。アレルギー専門医(アレルギスト)に相談すると、正確な診断が受けられます。
アレルギー性真菌性副鼻腔炎(AFS)とは
AFSは、空気中の真菌に対する過敏反応で起こります。温暖で湿度の高い地域で多く見られ、粘液中に厚い真菌性デブリが蓄積します。多くの患者は鼻ポリープを併発します。治療は外科的にデブリを除去し、生検で組織を採取することが基本ですが、真菌は再発しやすく、目や脳にまで広がるリスクがあります。
副鼻腔炎の治療法
細菌感染が疑われる場合は抗生物質が処方されます。併せて、鼻用デコンジェスタントや抗ヒスタミン薬、ステロイド点鼻薬で症状を緩和し、食塩水での鼻洗浄が推奨されます。真菌感染の場合は、アムホテリシンBやボリコナゾールなどの静脈内抗真菌薬が使用されます。
治療開始から8週間以上経過しても症状が改善しない場合は、CTスキャンで副鼻腔の状態を評価し、耳鼻咽喉科やアレルギー科の専門医が内視鏡検査を行います。必要に応じて粘液培養や組織検査で原因菌を特定します。
薬物療法で改善しない場合は、鼻ポリープ除去や閉塞部の拡張、鼻中隔矯正などを目的とした副鼻腔手術が検討されます。手術は耳鼻咽喉科専門医が実施します。
