くしゃみの副作用と健康リスク
くしゃみはなぜ起こるのか
くしゃみは、鼻に埃や煙などの刺激が入ったときに、脳が「何かを鼻から排除すべき」と指示し、全身の筋肉が連動して起こる複雑な生理現象です。アレルギーや風邪、インフルエンザなどの症状としても現れます。
くしゃみに関わる主な筋肉
アレルギー専門医のノーマン・クライン教授によると、くしゃみは以下の順番で筋肉が収縮します。
- 腹筋
- 胸筋
- 横隔膜(肺の下にある大きな筋肉)
- 声帯の筋肉
- 喉奥の筋肉
- まぶたの筋肉(くしゃみ時に自然と閉じる)
背中への影響
激しいくしゃみは背中の痙攣や上部・下部の腰痛を引き起こすことがあります。特に弱った椎間板がある場合、強い圧力で椎間板ヘルニアが生じるリスクがあります。
くしゃみにより腰部の靭帯が捻挫したり、坐骨神経痛が悪化したり、まれに肋骨の骨折が起こることも報告されています。
肋骨・神経・筋肉の損傷
くしゃみによって肋間筋が引き伸ばされると、激しい痛みが生じます。また、肋骨と脊椎の関節がずれることで疼痛や神経圧迫が起こり、筋肉の痙攣や神経の絞扼が悪化します。
骨へのリスク
骨密度が低下した骨粗鬆症患者は、くしゃみの衝撃で骨折しやすくなります。特に高齢者は、強いくしゃみが脊椎圧迫骨折を引き起こす危険性があります。
大動脈解離との関係
くしゃみが直接大動脈解離を引き起こすかは明確ではありませんが、くしゃいによる急激な血圧上昇が既存のリスク因子と組み合わさることで、稀に解離が誘発される可能性があります。
心筋梗塞は起こらない
激しいくしゃみで心筋梗塞が起こることはありません。ただし、胸部の圧迫感やめまいは心臓発作と似た症状になることがありますが、これは横隔膜の収縮による一時的な圧力です。
