ナイアシンアミドがアルツハイマー病に与える可能性

ナイアシンアミドについて

ナイアシンアミドはビタミンB3(ナイアシン)の水溶性形態で、別名ニコチン酸とも呼ばれます。重度のナイアシン欠乏症(ペラグラ)では記憶障害、集中困難、性格変化などが現れ、アルツハイマー病の症状と類似します。1920〜30年代には統合失調症治療に使用されましたが、実際はペラグラが原因だった可能性があります。

2008年のアーバイン大学のマウス実験では、ナイアシンアミドが認知機能低下を回復させ、神経細胞の変性を防止したと報告されています。また、ハンチントン病、パーキンソン病、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の動物モデルでも効果が示されていますが、ヒトにおける決定的な研究はまだありません。

投与量と考慮点

現在、アルツハイマー病の唯一の承認薬はエンブレルで、費用が高く脊髄注射が必要です。一方、ナイアシンアミドは比較的安価で、FDAは高用量(メガドーズ)を許可しています。アーバインの研究では1日2回、各1500 mgが投与されましたが、自然療法士やホメオパシー医は1日4000〜6000 mgを推奨することもあります。

ナイアシンと同様に、摂取後数分で皮膚の紅潮、かゆみ、チクチク感が現れることがありますが、ナイアシンアミドの場合は軽度です。これらは無害で短時間で収まりますが不快に感じる人もいます。副作用軽減のために、事前に325 mgのアスピリンを服用すると良いとする情報もあります。

安全性と注意事項

糖尿病、痛風、胆嚢疾患を持つ方は医師に相談してください。ナイアシンアミドは薬物相互作用の可能性があります。まれに重篤な副作用として腹痛、下痢、失神、黄疸(皮膚や眼が黄色くなる)などが報告されており、これらが現れたら直ちに医療機関を受診してください。また、肝酵素上昇や活動性胃潰瘍がある場合は使用を避けるべきです。

現在のところヒトでのアルツハイマー病に対する効果は確定していませんが、期待は持てます。

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