認知症の進行度を測る方法
概要
アルツハイマー病は高齢者の認知症の主な原因です。診断は身体検査と心理・神経検査の組み合わせで行われますが、他の原因もあるため、専門家による評価が必要です。介護者や家族でも、認知症の進行を把握し、医師に報告できる方法があります。
必要なもの
- 記録用のノート(ジャーナル)
測定手順
- ジャーナルをつける
症状や欠損が疑われたらすぐに記録し、行動や機能の変化を日付とともに書き留めます。変化の速さが把握しやすくなります。 - 基本情報と日常生活の評価
患者の年齢・日時・季節などを記録し、身だしなみや日常タスク(入浴、服装など)の遂行度を観察します。また、職業や居住地、現在の出来事(大統領名、年、テレビ番組)への回答を確認します。 - 注意力・会話力の観察
注意持続時間や思考の完結、指示への従い方、会話への参加・理解度を記録します。 - 認知症の段階の理解
DSM‑III‑Rでは、長期・短期記憶の障害に加えて、判断力低下、言語障害、人格変化、抽象的思考の障害があると定義されています。初期段階では記憶障害、運転能力の低下、見知らぬ場所での不安、意思決定の困難が見られます。 - 中期・後期の特徴を記録
中期では推理力、言語、空間認識の低下、協調運動の障害、徘徊などが現れます。後期になると家族や友人を認識できなくなり、失禁や日常生活の自立が困難になります。早期にアリセプト(ドネペジル)やナメンダ(メマンチン)などの薬を使用すると、進行を遅らせる効果があります。
これらの観察と記録を継続的に行うことで、医師への報告がスムーズになり、適切な治療や支援を受けやすくなります。
