加齢性認知症の主な症状と診断ポイント
記憶障害
認知症の初期段階では、短期記憶が低下し、同じ話を繰り返したり、物の置き場所を思い出せなくなることが多いです。一方、数十年前の出来事は比較的鮮明に覚えていることがあります。
感情・精神症状
患者はうつ状態や興味喪失を示すことがあり、以前楽しんでいた活動にも関心が薄れます。また、不安感ややる気の低下、進行すると幻覚や妄想が現れることがあります。認知症のタイプにより症状は個人差があります。
空間認識障害
アルツハイマー型認知症では、かつて慣れ親しんだ場所でも自分の位置が把握できなくなります。帰宅途中で道を間違えたり、近所さえ認識できなくなることがあります。
睡眠障害
認知症は体内時計を乱し、夜間の不眠や昼間の過度な眠気、さらには睡眠時遊歩(睡眠歩行)を引き起こすことがあります。
身体機能の低下
病期が進むと、筋肉の硬直や運動協調性の低下が見られます。物をつかむ力が弱くなり、歩行や自立した食事が困難になることがあります。重度になると、嚥下や咀嚼ができなくなるケースもあります。
診断のポイント
初期症状は他の疾患や薬剤の副作用と似ているため、正確な診断は医師による詳細な検査が必要です。診断後は症状緩和や進行抑制を目的とした治療が行われますが、根本的な治癒法は現在ありません。
