アルツハイマー病の実態と対策
米国ではベビーブーマー世代の高齢化に伴い、今後40年でアルツハイマー病患者数が3倍の約1600万人に増加すると予測されています。この破壊的な疾患は脳のニューロンを失わせ、記憶や新しい経験の理解だけでなく、人生そのものを奪います。診断後の平均余命は8〜10年です。
兆候
- 見慣れた場所や時間の混乱、歯ブラシや電話の使用、髪を洗うといった日常的な作業が困難になる。
- 言葉が出てこない、物の名称を忘れ、特徴で説明してしまう。
- 気分や性格の変化。社交的だった人が引きこもりになる、疑い深くなる、感情の起伏が激しくなる。
関連疾患
- アルツハイマーは老化の正常な一部ではなく、他の認知症と症状が重なることがあります。正確な診断には神経心理検査、脳画像、血液検査が必要です。
リスク要因
- 年齢が最大のリスクで、65歳以降は5年ごとにリスクが倍増し、85歳で発症確率は約50%になる。
- 家族にアルツハイマー患者がいるとリスクが高まります。
- 心血管疾患、脳卒中、コレステロールや血圧の上昇も発症に関与すると考えられています。
若年発症
- 30歳から65歳までの若年層でも発症し、約50万人がこの年齢で罹患していると推定されています。
進行段階
- アルツハイマーは7段階の進行があり、初期は軽度の記憶低下や集中力の低下、末期は言語障害や日常生活全般(排泄、食事、嚥下、体位保持)に支援が必要となります。
治療
- 根本的な治療法はまだありませんが、コリンエステラーゼ阻害薬(例:アリセプト、エクセロン)が症状の進行を遅らせることがあります。
- 必要に応じて抗うつ薬や抗精神病薬で妄想、不安、うつなどの副作用を管理します。
支援
- アルツハイマー患者の介護は精神的・肉体的に大きな負担です。アルツハイマー協会は全国に支援グループを提供しています。
- 介護者は臨床試験への参加を通じて治療法開発に貢献できます。
