偽痛風(CPPS結晶)の診断と治療
関節や軟骨にカルシウムピロリン酸ジヒドレート(CPPS)結晶が沈着し炎症を起こす疾患を偽痛風と呼びます。本稿では偽痛関節炎の診断手順、主な症状、罹患年齢、原因、そして治療法について解説します。
診断(識別)
偽痛風を正確に診断するには、関節液を採取し顕微鏡で結晶の有無を確認します。結晶は正方形やロッド状の形態で、双極子が特徴的です。また、X線撮影により軟骨内の石灰化結晶を確認できることがあります。
症状
- 関節部の急性炎症、腫脹、熱感
- 激しい痛みと全身倦怠感(発熱を伴うことも)
- 特に膝関節など大関節に好発
罹患年齢
偽痛風は50歳以上の中高年に多く見られますが、外傷や手術後に若年でも発症することがあります。
原因
原因は明確ではありませんが、甲状腺機能異常や家族性酵素欠損症などの基礎疾患と関連が指摘されています。遺伝的要因や代謝異常が関与する可能性があります。
治療
- 症状緩和のため、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やステロイド注射が主に使用されます。
- 結晶自体を溶解する治療法は現在(2023年時点)確立されていないため、再発予防と症状管理が中心です。
- 生活習慣の改善や基礎疾患の管理も重要です。
偽痛風は再発しやすい疾患ですが、適切な診断と治療により症状のコントロールが可能です。
