少年期乾癬性関節炎の兆候と症状

乾癬性関節炎は、慢性炎症性皮膚疾患である乾癬と関節炎が同時に起こる病態です。小児の関節炎のうち、約8〜20%がこの疾患とされています。多くは単関節に症状が出ますが、複数関節に及ぶこともあります。放置すると成長期に骨の発育障害を招く恐れがあるため、早期発見・治療が重要です。

皮膚の炎症

  • 乾癬の症状は関節炎より先に現れることが多く、頭皮、へそ周辺、皮膚の折り目、膝や肘に赤く鱗屑(うろこ状)の斑点が出ます。かゆみや灼熱感を伴い、乾燥するとひび割れや膿疱ができることもあります。小児は成人に比べ皮膚が薄く、顔やおむつ部位に症状が出やすい傾向があります。

爪の変化

  • 指・足の爪が変形したり、凹み(ピット)ができたり、緩んだりします。また黄色斑点や横走る黄色線が見られることがあります。ピットの数が多いほど乾癬の可能性が高まります。子ども自身が気付くことは少ないため、親が指・足の爪を観察してください。

目の症状

  • 乾癬性関節炎の患者の一部は虹彩炎や結膜炎を起こし、放置すると視力低下につながります。小児では結膜炎(ピンクアイ)と間違われやすいため、年に一度は眼科専門医の診察を受けることが推奨されます。

関節症状

  • 関節の痛みと腫れが見られ、特に指や足の関節が最初に影響を受けます。腫れた関節は「ソーセージ指」と呼ばれる形状になることがあります。疼痛はリウマチ性関節炎に比べ軽度ですが、長期的には関節破壊や腱の炎症(かかとや足底、股関節)を引き起こす恐れがあります。

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