線維筋痛症の入院治療

線維筋痛症(Fibromyalgia)は、全身に広がる慢性的な疼痛と、特に圧痛が強い部位が特徴の疾患です。筋肉、腱、関節、靭帯などの組織に痛みが生じ、睡眠障害や慢性的な疲労感も伴います。日常生活や仕事、家事に支障をきたすことが多く、女性に多く見られ、年齢層は幅広いです。

原因と検査

線維筋痛症の正確な原因は不明ですが、脳内の疼痛伝達に関わる神経伝達物質の異常が関与していると考えられています。現在、特異的な治療法や診断テストはありません。尿・血液検査、腰椎穿刺、睡眠検査などで他の疾患を除外し、総合的に診断します。診断後は、薬物療法、理学療法、心理療法などが症状緩和を目的に選択されます。

主な症状

診断や治療が遅れると疼痛は悪化し、日常活動が困難になります。主な症状は全身の慢性疼痛に加え、筋肉の痙攣、片頭痛、腸の不調、嚥下障害などです。また、うつ状態が併発しやすく、精神的な負担も大きくなります。

薬物療法

入院治療では、抗うつ薬や鎮痛薬が用いられます。抗うつ薬は痛みの感受性を低下させ、睡眠の質を改善する効果があります。鎮痛薬は疼痛を軽減しますが、継続的に服用しないと十分な効果が得られないことがあります。

認知行動療法(CBT)

認知行動療法は、ストレスが強い状況での否定的な思考パターンを変えることを目的とします。患者はポジティブな思考へと置き換える訓練を受け、病気への理解を深めることで不安感が軽減します。

教育と運動

疾患についての正しい知識は、痛みと向き合う際の大きな支えとなります。患者会や講演、書籍などで情報を得ることが推奨されます。また、適度な運動は筋肉を柔軟に保ち、睡眠や疼痛の改善にも役立ちます。運動プログラムは理学療法士など専門家と相談しながら組み立てましょう。

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