なぜ喘息発作の治療にアドレナリンが使われるのか
アドレナリン(エピネフリン)とは
アドレナリンは、エピネフリンとも呼ばれ、主に急性の喘息発作やアナフィラキシーの救急治療に使用される薬剤です。最新の国立心臓・肺・血液研究所(NHLBI)のガイドラインでは、第一選択薬が利用できない場合を除き、通常の喘息増悪にアドレナリンを用いることは推奨されていません。
作用機序
アドレナリンは気道周囲の平滑筋を弛緩させ、気管支痙攣(気道の収縮)を減少させます。その結果、気道が開き、空気の流れが改善されます。投与方法は主に筋肉注射ですが、吸入薬としても利用可能です。
副作用
アドレナリンは非選択的な薬剤であり、治療対象以外のシステムにも影響を与えます。代表的な副作用として心拍数の増加、心筋刺激、振戦(手の震え)などがあります。
迅速な効果
作用開始が非常に速く、救急時や重度のアナフィラキシーが同時に起こっている場合に特に有用です。
市販薬としての入手
ほとんどの喘息薬は医師の処方が必要ですが、エピネフリン吸入器は一部で市販(OTC)されています。ただし、使用前に必ず医療専門家に相談してください。
救急現場での利用状況
救急部や救急車には常備されており、ベータ2作動薬やスパイサー(子ども用吸入補助具)が不足している場合の代替手段として用いられます。
