血液中の二酸化炭素の役割
二酸化炭素の正常な機能
呼吸において酸素と二酸化炭素は共に健康維持に不可欠です。吸息時に酸素が肺に取り込まれ、二酸化炭素は肺から排出されます。その後、二酸化炭素は肺毛細血管を通って血流へ戻り、体内のガス交換を支えます。二酸化炭素がなければ、酸素を代謝に利用できず、生命活動は維持できません。
二酸化炭素の蓄積(呼吸性アシドーシス)
二酸化炭素が十分に排出されず体内に残る状態を呼吸性アシドーシスと言います。主な症状は顔色の紅潮、疲労感、混乱、倦怠感、呼吸困難、筋肉の痙攣などです。多くは基礎疾患が原因で起こります。治療には薬物、酸素投与、機械的換気が用いられ、放置するとショックや呼吸不全、最悪の場合は死に至ります。
二酸化炭素不足(低炭酸血症)
血中二酸化炭素が異常に低い状態(低炭酸血症)では、不安感や恐怖感、めまい、視覚障害、失神などの症状が現れます。二酸化炭素が不足すると血液循環が阻害され、脳への酸素供給が低下します。低炭酸血症が疑われる場合は、直ちに救急医療を受ける必要があります。
二酸化炭素レベルに影響を与える疾患
二酸化炭素が過剰になる(過換気症候群)原因としては、喘息や肺疾患、胸部や神経・筋肉の障害、アルコールなどの抑制剤、肥満が挙げられます。一方、二酸化炭素が不足する(低炭酸血症)は、高血圧の治療や過換気などが原因となります。
