ミクロサイト性貧血とは?

原因

  • 鉄欠乏性貧血:ヘモグロビン合成に必要な鉄が不足すると、赤血球は小さく(ミクロサイト)色が薄く(低色素)なります。骨髄に蓄えられたフェリチンが減少し、鉄貯蔵が枯渇すると赤血球生成が阻害されます。
  • 慢性的な出血による貧血:成人では消化管からの慢性出血が初期症状として現れることがあります。月経による血液喪失も原因となりますが、内部出血の有無は必ず検査で確認してください。潰瘍は代表的な原因です。
  • 慢性疾患性貧血:感染症、炎症性疾患、癌などが原因で、赤血球寿命の短縮、赤血球生成の低下、鉄リサイクルの低効率が起こります。初期は正球性貧血から始まり、徐々にミクロサイト性へ移行します。

食事中の鉄分

食品からの鉄は吸収率が低く、1日摂取量の約10%しか利用されません。貯蔵鉄が枯渇すると吸収率は上がります。成長期や妊娠・授乳期の女性、子どもは特に不足しやすいです。肉類や豆類(ひよこ豆、レンズ豆、ナビービーンズ)に多く含まれます。

貧血の兆候と症状

  • 血液検査でミクロサイト赤血球が見つかることが最初のサインです。
  • 皮膚や結膜、歯肉の蒼白、息切れ、めまい、倦怠感、持久力低下。
  • 女性は月経過多、異食症(土やチョークを食べたくなる)を呈することがあります。
  • 慢性疾患性貧血では基礎疾患の症状が主体です。

予防・対策

  • バランスの取れた食事と腸内環境の維持で鉄欠乏性貧血は予防できます。
  • 貧血が診断された場合は、内部出血の有無を確認し、必要に応じて治療します。
  • 慢性疾患性貧血は基礎疾患の治療が最優先です。エリスロポエチン製剤などで赤血球産生を促すことがあります。
  • 鉄剤は原因が明確になった後に使用し、過剰摂取は避けましょう。

留意点

全員が鉄剤を必要とするわけではありません。過剰な鉄摂取は健康リスクを伴うため、医師に相談の上で適切な対応を行ってください。

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