ヘモグロビンは大人と同様に子どもにとっても不可欠な分子です。成長・発達に伴う代謝需要が高いため、子どもは成人よりも高い濃度のヘモグロビンが必要です。

貧血における役割

貧血は血液が十分に酸素を体内に運べない状態です。ヘモグロビンが不足すると、酸素運搬量が減少し、組織への酸素供給が不十分になります。また、ヘモグロビン分子が構造異常を起こすと、酸素結合能が低下します。

成人ヘモグロビンとの違い

小児のヘモグロビンは構造的には成人と同一ですが、血中濃度が異なります。新生児期は14〜22 g/dLと最も高く、成長とともに11〜16 g/dLへと低下し、思春期を過ぎると再びやや上昇します。

小児ヘモグロビンの機能

ヘモグロビンは酸素を組織へ運び、必要に応じて放出します。また、全体の二酸化炭素の一部や一酸化窒素も運搬します。各ヘモグロビン分子の中心にある鉄原子が酸素分子と結合し、代謝活動を支えます。