血液検査でいう「左シフト」とは何か?

計算方法

白血球分画の各細胞タイプの割合は合計で100%になるように報告されます。総白血球数が分かっていれば、各タイプの実数は以下のように計算できます。例えば、総白血球数が8,000/µLで、バンドが3%、好中球が50%の場合、バンドは240個(8,000の3%)、好中球は4,000個(8,000の50%)となります。

シフトとは

左シフトは、検査結果の左側(総白血球数、バンド、好中球)の数値が増加することで起こります。急性の感染症では総白血球数が上昇し、バンドと好中球の割合も増えるため、他の細胞の割合は相対的に減少します。これが「左へのシフト」と呼ばれる現象です。

白血球

白血球は免疫系の一部であり、必要に応じて脾臓やリンパ組織から動員されたり、骨髄で新たに産生されたりします。通常の範囲は5,000〜10,000/µLですが、盲腸炎などの急性感染では15,000/µL以上に上昇することがあります(極端に高い場合は白血病の可能性も)。

バンドと好中球

バンドは未熟な好中球で、形状が棒状(英語で「stabs」)です。成熟した好中球(「セグ」や「ポリ」)は全白血球の50〜62%を占め、バンドは3〜6%程度と低い割合です。成熟好中球は核が分葉(ポリ)していますが、バンドはまだ分葉していないため棒状です。

感染時の変化

感染が起こると骨髄は好中球の産生を急速に増やします。大量の好中球が血中に放出されると同時に、未熟なバンドも増加します。したがって、バンドの増加が左シフトの主要な指標となります。例えば、急性感染で総白血球数が15,000/µL、バンドが10%、好中球が65%になると、他の細胞は合わせて25%になります。

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