特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の原因とリスク要因

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)とは

ITPは自己免疫性疾患で、免疫系が誤って血小板を標的にし、破壊してしまうため、血小板数が低下しやすくなります。血小板は出血を止める重要な役割を持つ小さな血球です。

主な原因・リスク要因

1. 免疫調節異常

ITPでは体内の免疫系が血小板を「異物」と認識し、抗体を産生して攻撃します。その結果、血小板が破壊されて血小板数が減少します。

2. ウイルス感染

エプスタイン・バールウイルス(EBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、サイトメガロウイルス(CMV)などの感染は、特に小児でITPの発症と関連しています。ウイルスが免疫応答を誘導し、血小板を誤って標的にします。

3. 妊娠関連

妊娠、特に妊娠後期にITP様の血小板減少が起こることがあります。妊娠中の免疫環境の変化が血小板破壊を促進すると考えられています。

4. 薬剤・毒素

キニーネ、ヘパリン、スルファ薬などの薬剤は薬剤誘発性ITPを引き起こすことがあります。また、農薬、ベンゼン、重金属などの有害物質への曝露もリスク因子とされています。

5. 他の自己免疫疾患

全身性エリテマトーデス(SLE)や関節リウマチ、甲状腺疾患など、他の自己免疫疾患を持つ人はITPを発症しやすいです。免疫系の全体的な異常が関与していると考えられます。

6. 脾臓機能の異常

脾臓は古くなった血小板や損傷した血小板を除去する役割がありますが、脾臓が過活動になると血小板が過剰に破壊されます。脾腫や過脾症などがある場合に見られます。

ITPは多くの場合「特発性」と分類され、明確な原因が特定できないことが多いです。今後の研究で、免疫系が血小板を攻撃するメカニズムの解明が期待されています。

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