足首骨折の治療とリハビリテーション
足首骨折は、足首関節にある1本以上の骨が折れ、場合によっては靭帯も損傷します。単純な骨折であれば歩行が困難になる程度ですが、複数部位が折れると数か月間の体重負荷禁止が必要になることがあります。治療は骨折部位と足首の安定性に応じて決定されます。
腓骨骨折 (Fibula Fracture)
腓骨はすねの外側にある骨で、足首の安定性が保たれている場合は手術が不要なことが多いです。軽度の骨折では短期のギプスやハイカットシューズで保護し、6週間程度は体重をかけないよう指導します。経過観察のために定期的にレントゲン撮影を行い、骨片がずれないか確認します。足首が不安定な場合は、骨片を整復し、プレートやスクリューで固定する手術が行われます。
内側くるぶし骨折 (Median Malleolus Fracture)
内側くるぶし(内果)骨が小さくずれがない軽度の骨折では、リムーバブルブレースや短期ギプスで治療し、6週間は体重をかけません。骨折部位の変位がないか、頻繁にレントゲンで確認します。足首が不安定な場合は、プレートとスクリューによる固定手術が必要です。関節面にへこみが生じた場合は、将来の変形性関節症を防ぐために骨移植が行われることがあります。
後部くるぶし骨折 (Posterior Malleolus Fracture)
後部くるぶしはすねの後ろ側に位置し、関節軟骨で覆われています。適切に治療しないと軟骨が損傷し、関節炎の原因となります。足首が安定している場合は、リムーバブルブレースや短期ギプスで固定し、6週間は体重をかけません。足首が不安定な場合は、前方から後方へスクリューを挿入するか、プレートとスクリューで固定します。
二側副骨折・三側副骨折 (Bimalleolar / Trimalleolar Fractures)
二側副骨折は内側と外側のくるぶし、三側副骨折はさらに後部くるぶしまで、計2〜3本の骨が同時に骨折した状態です。多くの場合、骨片がずれ関節が不安定になるため、手術が必要です。手術前に腫脹が落ち着くまでスプリントやギプスで一時的に固定します。手術は後部くるぶし骨折と同様に、プレートとスクリューで骨片を整復・固定します。
リハビリと経過観察
手術後・保存療法後とも、リハビリテーションが重要です。可動域訓練、筋力強化、バランス訓練を段階的に行い、足首の機能回復を目指します。また、定期的なレントゲン撮影や臨床評価で治癒状況を確認し、合併症の早期発見に努めます。
