解剖学的骨名と日常名を簡単に見分けるガイド
成人の体は206本の骨から成り立っています。医療現場では解剖学的名称が使われますが、日常では一般的な呼び名が使われがちです。本記事では、身近な部位を触りながら解剖学的骨名と一般名を対応させる手順をご紹介します。
手順
首の前側を指でなぞり、基部のくぼみ(胸鎖乳突筋の付け根)を見つけます。その左右に水平に走る骨は鎖骨です。医学的には「clavicle(鎖骨)」と呼ばれます。
同じくぼみから指を2〜5インチ(約5〜12cm)下へ滑らせ、手のひらより小さな硬い部分にたどり着きます。これは胸骨(sternum)です。
友人の背中の中心を指でなぞり、連続した小さな突起を感じます。背骨(spine)と呼ばれ、全体で25個の椎骨(vertebrae)から構成されます。最下部の尾てい骨は「coccyx(尾骨)」です。
尾骨の上方に手を滑らせ、手のひらサイズの平らな骨板に触れます。これは仙骨(sacrum)です。
肩甲骨(scapula)を探すため、友人の背中に手のひらを当て、指先を肩の上部に置きます。手のひらの下に三角形の骨が感じられれば、肩甲骨です。
体側を下へ滑らせて臀部に到達します。前方の突起は大腿骨の上部、医学的には「ASIS(前上腸骨棘)」と呼ばれます。ASISから背部へ走る隆起は腸骨稜(iliac crest)です。
大腿部を下へ滑らせ、膝の前部にある骨(膝蓋骨)に触れます。解剖学的名称は「patella(膝蓋骨)」です。
足の指をぶつけると足趾骨(足の指の骨)を、指を打つと指節骨(手の指の骨)を骨折することがあります。これらはそれぞれ「phalanges(趾骨・指骨)」と呼ばれます。
このように体表を手で確かめるだけで、日常的な名称と医学的名称を簡単に結び付けられます。次回の診察時にぜひ活用してください。
