回転袖口損傷の和解金額を算出する方法
保険会社は、回転袖口(ローテーターカフ)損傷をはじめとする様々なケガに対して支払う損害賠償額を計算する独自の式を持っています。これらの式は公表されていませんが、提示する和解金額が保険会社の支払上限に近いほど、早期に合意が得られ、金額も高くなる傾向があります。
和解金額算出の手順
医療費の算出
医療記録や保険からの支払明細をすべて集め、現在の医療費を合計します。回転袖口損傷は経過性が高いため、主治医や医療専門家に将来必要となる治療費の見積もりを依頼しましょう。裁判では専門家証言が必要ですが、和解交渉では医師の公証済み見積書があれば十分です。現在の医療費と将来の見積もりを合算し、まずは小計を算出します。
労働損失の算出
仕事を休んだ日数に平均賃金(有給休暇でも可)を掛けて、失われた収入を計算します。傷が完全に治っていない場合は、今後の障害期間と程度を医師に確認し、将来の労働損失も加算してください。医療費の小計にこの金額を足し、第二の小計を作ります。
慰謝料の加算
回転袖口損傷の重症度は個人差が大きいです。軽度の場合は医療費の約2倍、重度・慢性の場合は5倍以上を目安に設定できます。上記の小計に慰謝料相当額を加えてください。
付随費用の加算
傷害に伴う諸経費(例:交通費、介護用品代、調査費用、弁護士費用など)を算出し、合計に加えます。米国では弁護士費用が認められにくい点に留意してください。
交渉余裕の確保
上記合計金額に対し、10〜30%の上乗せを行い、保険会社との交渉余地を確保します。
過失割合の調整(任意)
事故報告書などを基に、自身の過失率を推定し、総額から相応の割合を減額します。過失が全くないと考える場合は、このステップは省略できます。
以上の手順で算出した金額を提示すれば、保険会社との和解交渉を有利に進められます。
