脚の石灰性腱炎の治療法

石灰性腱炎は、腱にカルシウムが沈着し炎症を起こす状態です。沈着したカルシウムにより腱が硬くなり、痛みや圧痛、こわばりを伴います。肩で最も多く見られますが、膝や足首など脚の関節でも発症します。適切な治療により症状の緩和と可動域の改善が期待できます。

セルフケア

軽度の症状では、まず日常的にできるセルフケアを試みます。

アイシング

氷嚢や冷凍野菜、氷の入ったビニール袋などで患部を約20分間冷やします。3〜4時間ごとに繰り返すと、炎症を抑える効果があります。長時間の冷却は逆に症状を悪化させる恐れがあるので注意してください。

安静と動作調整

痛みが強いときは無理に動かさず、体のサインに従って休むことが大切です。完全に動きを止める必要はありませんが、痛みを増幅させるような動作は控え、痛みが和らいだら日常生活に戻ります。

鎮痛・抗炎症薬の使用

市販の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を用いると、関節の腫れや痛みを軽減できます。用法・用量は包装に記載された指示に従ってください。

低負荷の運動

筋力と柔軟性を保つために、関節に負担の少ない運動を取り入れます。自転車や水泳は膝や足首への衝撃が少なく、効果的です。週に数回、医師と相談しながら継続すると良いでしょう。

専門的な治療

セルフケアだけでは改善しない場合、医療機関での治療が必要です。

ステロイド注射

ステロイドはNSAIDsと同様に炎症を抑え、痛みを軽減します。注射により直接患部に薬剤を届け、回復を促します。

理学療法

理学療法士が個別のエクササイズや姿勢指導を行い、筋力・柔軟性を向上させます。また、腱への負担を減らす動作パターンの改善も指導します。

手術・衝撃波治療

症状が重度で他の治療が効果を示さない場合、関節鏡視下手術でカルシウム沈着を除去します。最近では体外衝撃波(ESWT)を用いて沈着物を砕く非侵襲的な方法も選択肢にあります。

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