かかとと全身の骨棘:種類と対策
かかとや骨にできる骨棘(オステオフィート)は、多くの人に痛みをもたらします。かかとの骨棘は女性に多く、靴の形状が影響します。骨棘は体のあらゆる骨に発生し得ます。痛みの緩和には非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やステロイドが処方され、症状が重い場合は手術が選択肢となります。
かかとの骨棘
足の中で最も大きい骨である踵骨は、他の骨よりも多くの衝撃と圧力を受けます。踵骨に不規則にカルシウムが沈着すると、骨棘が形成されます。足底腱膜(プラントファシア)が踵から離れるとカルシウム沈着が起こり、踵骨棘となります。足底腱膜は足の裏に走る広い結合組織で、足先から踵までをつなぎます。踵骨棘は立っている時や歩行時に強い痛みを伴い、特に過度の内反(偏平足)や足底腱膜の伸張が原因となります。逆に、足のアーチが高い(ハイアーチ)人でも踵骨棘が生じることがあります。
骨棘全般
骨棘(オステオフィート)は骨の縁にできる骨質の突起です。骨棘が他の骨や神経と摩擦すると痛みを引き起こします。骨棘は体のどの骨にもでき得て、骨と骨が接する部位や靭帯・腱が付着する部位に多く見られます。多くの場合、症状がなく数年は気付かれませんが、骨棘が骨から離れ「遊離体」となることがあります。遊離体は関節内の滑膜に埋まり、関節の途中で引っ掛かりやロック感を生じさせます。
膝の骨棘
膝関節の軟骨が減少すると、関節は表面積が減ったことを感知し、補償的に骨棘を形成します。膝の骨棘は膝を曲げたり伸ばしたりする際に強い痛みを伴い、骨や腱の動きを妨げることがあります。
脊椎・頸部の骨棘
脊椎の骨棘は脊髄や神経根を圧迫し、背中や下肢に痛みやしびれを引き起こします。頸部の骨棘(頸椎骨棘)は喉の奥に突出し、嚥下や呼吸が困難になることがあります。また、頸部の血管を圧迫すると脳への血流が低下し、めまいや頭痛を伴うこともあります。
肩や指の骨棘
肩関節に骨棘ができると可動域が制限され、回旋腱板と摩擦して痛みや腱炎、さらには腱断裂を引き起こすことがあります。指にできた骨棘は皮下に硬い腫瘤として現れ、外観が変形し、時折痛みを伴います。
