仙腸関節炎の痛みを和らげる方法
仙腸関節炎(サクロイリタス)は、骨盤と脊椎下部をつなぐ仙腸関節が炎症を起こす疾患です。坐骨神経痛や腰痛と間違われやすく、強い痛みを伴うことがあります。痛みのコントロールは、市販薬や処方薬、安静などで比較的容易に行えます。
原因と症状
- 外傷や妊娠、変形性関節症、関節感染、脊椎炎症性関節症(脊椎関節炎)などが主な原因です。
- 主な症状は、歩行時に悪化する腰部・臀部・大腿部の硬直と痛み、目の炎症、乾癬、急な発熱、脚に放散する疼痛や跛行です。
医療による治療
- 痛みと炎症の緩和を目的に、イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を使用します。ただし、長期使用は胃出血や腎障害のリスクがあります。
- ステロイド注射(プレドニゾン等)は数か月間の短期的な疼痛緩和に有効ですが、骨粗鬆症、体重増加、白内障などの副作用があるため長期使用は推奨されません。
- 根本的な病態修正を目指す薬として、スルファサラジンなどの疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)や、エタネルセプトなどの腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬があります。費用や副作用を考慮し、医師と使用の必要性を十分に相談してください。
生活習慣での対処法
- 理学療法士の指導のもと、可動域と柔軟性を維持するエクササイズを行いましょう。自宅でも継続できるように習慣化することが重要です。
- 関節を安静にし、温湿布や温浴で局所的に温めると、軽い痛みや炎症の緩和に役立ちます。
- 喫煙は血流を悪化させ炎症部位の治癒を阻害するため、禁煙を推奨します。
