手根管症候群のイオン導入療法の使用方法

多くの手根管症候群患者はステロイドの効果を期待しますが、手首への注射は避けたいと考えます。イオン導入(イオントフォレシス)を用いれば、微弱な電流でステロイドを手首に浸透させることができます。以下に、手根管症候群に対するイオン導入療法の具体的な手順を紹介します。

治療の流れ

  1. 医師に相談し、イオン導入治療を受けられる理学療法士への紹介状を書いてもらいます。ほとんどの病院系理学療法士が実施可能です。

  2. 治療スケジュールを設定します。最初の2週間は週2〜3回の頻度で行い、徐々に週1回へと減らします。1回の施術は約30分で、回数が増えるにつれて短くなります。

  3. 負極(マイナス)パッドを上背部に装着します。これは粘着性のある使い捨てパッドです。理学療法士は手首にステロイド入りの正電荷クリームを塗布し、正極(プラス)パッドを当てます。

  4. 手首に軽い刺激を感じます。電源を入れると、薬剤と電流の正電荷が中央値神経周囲にステロイドを押し込みます。最初は不快感が出ない程度の弱い電流から開始します。

  5. 治療開始から約2週間で症状の改善が期待できます。感覚に慣れたら、理学療法士が電流を強め、施術時間を短縮することがあります。

  6. イオン導入後は、理学療法士と共に手首のリハビリを行います。握力や可動域を回復させるエクササイズを自宅や職場でも実施できるよう指導してもらいましょう。

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