手根管症候群の治療法
手根管症候群は、手首の正中神経が過度に圧迫され、指の動きや感覚に支障をきたす状態です。根本的な治癒法はありませんが、症状を緩和するためのさまざまな治療法が存在します。
装具(スプリント・ブレース)
軽度の症例では、装具やブレースの使用が有効です。夜間や日中に装着することで正中神経への圧迫を軽減し、しびれや痛みの改善が期待できます。継続的に使用すれば、症状がほぼ消失することもあります。
ステロイド注射(コルチゾン)
プレドニゾンなどのコルチコステロイドを正中神経付近に注射すると、一時的に痛みが和らぎます。ただし効果は短期間で、必要に応じて再投与が必要です。糖尿病患者は血糖値上昇や感染リスクがあるため、慎重に行う必要があります。非糖尿病者でも注射部位の痛みや顔面紅潮が起こることがあります。
手術(カーパルトンネル開放術)
症状が進行し、保存的治療で改善しない場合は手術が検討されます。手術では横靭帯を切開し、正中神経への圧迫を解除します。開放手術と内視鏡手術の2種類があり、後者は小さな切開とカメラを用いて行われます。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
ステロイド注射が適さない場合、アスピリンなどのNSAIDsが処方されます。痛みの程度に応じて使用し、軽度の症例ではこれだけで症状管理が可能です。
