骨密度スキャンの種類
骨密度スキャンは主に骨粗鬆症の診断や治療効果の追跡に使用されます。また、がんや1型糖尿病、腎臓・肝臓疾患、甲状腺疾患などでも骨折リスク評価に利用されます。
骨密度測定(DXA)
デュアルエネルギーX線吸収測定(DXA)は、骨礦物密度を測定する標準的な検査です。主に股関節と腰椎を対象に行われ、検査時間は部位により10〜30分程度です。脊椎変形や手術歴がある場合は精度が低下することがあります。
側方脊椎評価(LVA)
側方脊椎評価(LVA)は、DXAの簡易版で脊椎の骨折有無を確認するために用いられます。DXAの結果が不明確な場合に実施され、数分程度追加で時間がかかります。背部の原因不明の痛みや身長が1インチ以上低下した高齢者に適しています。
セントラルDXA
セントラルDXAは、股関節と腰椎を測定する大型装置です。患者はテーブルに横たわり、装置が上下からX線を照射して骨密度を測定します。装置は高価ですが、最も信頼性の高い測定が可能です。
末梢DXA(pDXA)
末梢DXAは指、手首、踵(かかと)を測定する小型・携帯型装置です。検査時間は短く、持ち運びが容易ですが、治療効果の評価には不十分です。薬物療法が必要と判断された場合は、セントラルDXAでの再評価が必要です。
メリット
すべての検査は意識がある状態で受けられ、痛みはありません。装置が広く普及しているため受診が容易で、DXAは骨粗鬆症診断の最良手段とされています。検査は比較的迅速に完了します。
リスク
放射線被曝によるがんリスクは極めて低いです。近年の技術進歩により、照射範囲が対象部位に限定され、不要な放射線量が大幅に削減されています。
