凍結肩(肩関節拘縮)の理学療法

凍結肩(肩関節拘縮)とは

凍結肩は、肩関節や周囲の筋肉が硬くなり、痛みを伴って全可動域を取れなくなる状態です。交通事故やスポーツによる外傷などが原因で起こります。医学的には「粘着性関節包炎(adhesive capsulitis)」と呼ばれます。肩の回旋腱板を構成する筋肉(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、円板筋)のいずれかが硬直し、関節の動きを妨げます。

理学療法による治療

凍結肩の主な治療法は理学療法です。以下のようなアプローチが行われます。

  • ストレッチング:上背部の筋肉を伸ばすことで肩関節の可動域を広げます。例として、フォームローラーに仰向けに寝て、両手を頭上に伸ばし、床に向かって戻す動作を数回繰り返すエクササイズがあります。
  • 超音波療法:深部組織の血流を促進し、癒着の緩和を助けます。
  • 手技療法:関節包の癒着を手でほぐし、可動域を回復させます。

予防と日常ケア

  • スポーツや日常動作で、肩関節の後方に腕を回す「危険領域」の動きを避け、腕が体側にくっつく位置で止めるようにしましょう。
  • 肩を後方に回すストレッチを1日数回行い、関節の滑液(シノビアル液)の循環を保ちます。
  • 重いバッグや財布を片方の肩にかけ続ける習慣は、筋肉のアンバランスを招き凍結肩のリスクを高めます。背負う際は体の中心に近い位置でバランスを取るよう心がけてください。

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