頭蓋内圧(ICP)の測定と計算手順
概要
中等度から重度の頭部外傷や脳神経外科手術では、頭蓋内圧(ICP)の上昇が致命的になることがあります。ICPは血圧や心拍数と同様に常に変動しており、正確な測定と計算が重要です。測定は集中治療室(ICU)で行い、頭蓋骨を通してカテーテルを挿入します。神経外科医がカテーテルを設置した後、集中治療看護師が圧力トランスデューサとデータ取得システムを用いてICPを監視・計算します。
測定手順
患者を仰向けに寝かせ、刺激を最小限に抑える。明るい光や看護介入、採血などの環境変化はICPを上昇させる可能性があります。
トランスデューサがデータ取得システムとカテーテルの両方に正しく接続されていることを確認する。正常なICPは1〜15 mmHg の範囲で変動します。急激な圧力上昇や持続的な高値は、神経学的ベッドサイド評価と照合し、咳や嘔吐などのアーティファクトでないか確認します。
神経外科医の指示に従い、ICP波形の記録と計算を行う。患者の状態が安定している場合は、5分ごとに測定値をチェックすることがあります。
測定値を手書きの散布図に記録する。縦軸にmmHg、横軸に時間を取り、ICPの変化を視覚的に把握します。トランスデューサは自動でmmHgを算出しますが、看護師は変化を注意深く監視し、患者状態の悪化を早期に察知します。
