脳動脈瘤からの回復ガイド

症状

脳動脈瘤が破裂する前の警告サインには、吐き気・嘔吐・頭痛・光過敏・首のこり・感覚麻痺・二重視・ぼやけた視界などがあります。これらは主要な破裂の約40%で見られます(Brain Aneurysm Foundation)。未破裂の動脈瘤でも、頭痛、二重視、目の後方や上部の痛み、脳神経麻痺(眼球が異なる方向を見る)などの症状が現れることがありますが、症状が全く出ないケースもあります。

治療法

動脈瘤の修復にはいくつかの手術・非手術的手法があります。

  • マイクロ血管クリッピング:頭蓋骨の一部を除去し、動脈瘤にアクセス。動脈瘤の首に小さな金属クリップを装着し、血流を遮断。その後、除去した骨片を元に戻します。
  • 血管閉鎖術(オクルージョン):損傷した動脈全体を閉鎖する手術です。
  • 血管内塞栓術(コイリング):非外科的手法。大腿動脈からカテーテルを挿入し、脳まで進めてプラチナコイルを動脈瘤内に配置し、血流を止めます。
  • 血管移植:新しい血管を移植し、損傷部位を迂回させる方法です。

回復

脳動脈瘤は重篤な状態であるため、回復は容易ではありません。破裂に伴う脳卒中が起きた場合、歩行・会話・日常生活動作を再学習するために、理学療法・作業療法・言語療法が必要になることがあります。術後の状態に応じて、入院後に自宅で回復するケースや、リハビリテーション病院で集中的に治療を受けるケースがあります。

主な後遺症

  • 頭痛:動脈瘤の重症度、治療方法、破裂の有無により強さが異なります(Brain Aneurysm Foundation)。
  • 吐き気:麻酔が切れる際に起こることがあります。
  • 手術創部の痛みやかゆみ、骨を除去した部位での音(クリック音)が聞こえることがあります。
  • 顎の痛みも手術後に見られることがあります。
  • 疲労感:脳の回復にエネルギーが必要なため、数か月〜数年続くことがあります。聴覚や視覚の障害は手術後数週間続くことがあり、発作が起きた場合は抗痙攣薬で管理します。

考慮すべき点

命に関わる状態を経験した後は、うつや感情の不安定さが生じやすくなります。脳への外傷が原因でうつ状態になることもあり、イライラや怒りを感じることもあります。カウンセリングや薬物療法が有効です。また、睡眠障害が起きやすく、睡眠不足が心理的問題を悪化させることがあります。

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