石膏製副木とは何か?
石膏(プラスター)製の副木は、骨折や捻挫などで損傷した骨、靭帯、腱、その他の組織を支え保護する硬い包帯です。副木は折れた骨の端をできるだけまっすぐに保ち、治癒を助けます。副木は「ハーフキャスト(半胴体キャスト)」とも呼ばれます。石膏は特性上、取り扱いに注意が必要です。
材料
- 石膏の医療利用は9世紀のアラブ世界に遡ります(Michael J. Hutchinson & Mark J. Hutchinson, 2008)。1852年にオランダの医療官アンティオヌス・マティソンが石膏を含浸させた包帯を筋骨格系の怪我治療に導入しました。現在、石膏やガラス繊維のキャストが広く用いられています。石膏は硫酸カルシウムの一種で、水を加えると多孔質の固体となり、キャストや型作りに利用されます。
適用方法
- 石膏はストリップやロール状で販売され、水に浸して柔らかくした後、傷部を保護する綿や合成パッドの上に貼ります。まずパッドを傷部に巻き、その上から石膏を巻き、弾性バンドで固定します。石膏は徐々に硬化し、形状を保持します。
問題点
- 石膏副木はパッドと石膏の両方を乾燥した状態に保つ必要があります。石膏が濡れると柔らかくなり強度が失われ、固定力が低下します。その場合は副木を交換し、骨が不適切な位置で癒合しないようにします。また、パッドが濡れると乾燥が困難で、皮膚が湿潤状態になり湿疹や感染、軟化(マセレーション)を引き起こすことがあります。
ケア方法
- 入浴やシャワー時は専用の防水プラスチックバッグで石膏副木を覆い、水から守ります。怪我直後の48〜72時間は腫れを防ぐため、心臓より高い位置に患部を枕などで上げます。また、氷嚢を副木の上に置くと腫れを抑えられます。粗い部分はやすりで整え、内部に砂や汚れ、水が入らないように注意します。
予防策
- 副木に鋭利なエッジがある、擦れる・切れる感覚がある、緩んでいる、破損していると感じたらすぐ医師に相談してください。しびれ、チクチク感、指や足先が冷たく青白くなる、激しい痛み、足のむくみが上げても改善しない場合も速やかに受診しましょう。副木に関する疑問や不安がある場合は、必ず医療従事者に問い合わせてください。
