バックル骨折(トーラス骨折)とは?
バックル骨折(トーラス骨折)は、骨が完全に折れるのではなく、圧縮側の内側皮質が反対側に折れ込むことで起こります。主に子どもや高齢者の長骨(尺骨・橈骨・上腕骨・大腿骨など)で見られ、痛みは伴うものの治癒は比較的早いのが特徴です。
定義
ラテン語の「tori」から派生した名称で、突出や腫れを意味します。バックル骨折では、骨の一側が反対側に「たわむ」形で骨折線が見られ、腫脹と痛みを伴います。
原因
- 転倒時に腕を伸ばす衝撃や、直接的な鈍的外傷が主な原因です。特に尺骨や橈骨に多く発生します。
- がんなどの病的状態や、骨粗鬆症が進行した場合にも起こり得ます。
リスク要因
- 骨が柔らかく柔軟性が高い子どもは、衝撃に対して骨がたわみやすくなります。
- 高齢者は骨粗鬆症により骨が脆くなり、同様の骨折リスクが高まります。栄養バランスの取れた食事や適度な運動が予防に重要です。
診断
レントゲン撮影で、骨の一側がたわんでいる様子が確認できます。完全な骨折と異なり、骨が折れた形跡はありません。緑枝骨折と区別することがポイントです。
治療
主に柔らかいギプスやスプリントで固定し、骨を安定させながら腫脹を抑えます。適切な固定と安静により、通常3週間程度で治癒します。活動再開は医師の許可を得てから行いましょう。
