骨折が原因で失神することはありますか?
骨折で失神が起こるメカニズム
骨折は単なる骨の損傷だけでなく、血液や神経系に影響を与えることがあります。その結果、めまいや失神が起こることがあります。以下に主な原因を紹介します。
低血容量性ショック
大腿骨や上腕骨などの長骨が折れると大量出血することがあります。血液量が減少すると脳への酸素供給が低下し、めまい・失神につながります。
激しい痛みと不安
激痛はアドレナリンやコルチゾールの分泌を促し、心拍数や血圧が変動します。痛みと不安が同時に起こると、血管迷走神経反射(血管迷走性失神)を引き起こすことがあります。
長時間の固定による合併症
下肢を長期間固定すると、深部静脈血栓症(DVT)のリスクが高まります。血栓が肺に流れ込むと肺塞栓症となり、失神や致命的な症状を引き起こすことがあります。
大量出血と貧血
出血が続くと赤血球数が減少し、貧血になります。貧血は疲労感、息切れ、立ちくらみをもたらし、失神のリスクを高めます。
薬剤の副作用
骨折後の疼痛管理で使用されるオピオイド系鎮痛薬は、めまいや低血圧を引き起こすことがあります。これらの副作用が失神につながることがあります。
ただし、すべての骨折患者が失神するわけではありません。失神のリスクは骨折の部位・重症度、出血量、個人の痛覚やストレス耐性などに左右されます。めまいを感じたらすぐに横になり、脚を高く上げて安静にし、速やかに医療機関を受診してください。医師は出血や疼痛の管理、合併症の予防を行い、適切な治癒をサポートします。
