ECG(EKG)の読み方と基本的な手順
ECG(EKG)とは
心電図(ECG、英語ではEKG)は、心筋の電気的活動を記録したものです。医師は心電図を用いて心拍リズムや心拍数、心筋梗塞、肥大、心筋症などを評価します。体内のイオンが細胞を出入りすることで心筋が脱分極・再分極し、その電位変化が心電図として紙やデジタル画面に記録されます。
12誘導心電図の読み方
-
① リードIIのリズムと心拍数を確認
まずリードII(紙面の右側に位置)だけを見て、リズムが洞調律か不整脈か、心拍数が正常範囲かを判断します。
-
② 下部誘導(II, III, aVF)でST上昇をチェック
下部誘導は紙面左下に配置されています。STセグメントが等電位線(ベースライン)より顕著に上昇しているか確認します。ST上昇は虚血性変化のサインです。
-
③ 前部誘導(V1‑V4)と側部誘導(V5, V6, aVL, I)で同様に確認
前部誘導はV1〜V4、側部誘導はV5、V6、aVL、Iです。これらのリードでもST上昇が認められるかどうかを評価します。
-
④ 診断のまとめ
ST上昇が認められた場合、急性心筋梗塞の可能性が高く、緊急の治療が必要です。その他の所見(Q波、T波逆転、PR間隔など)も総合的に判断します。
これらのステップを順に追うことで、基本的な心電図の解釈が可能になります。実際の診療では患者の症状や既往歴と合わせて総合的に評価してください。
