血栓の種類・症状・原因・リスク・治療・予防

血栓とは、血管が損傷した際に血液中の細胞がくっついて半固体の塊を形成するものです。切り傷の止血や創傷の治癒に必要な生理的血栓もありますが、異常にできた血栓は生命に危険を及ぼすことがあります。以下では、血栓の主な種類と症状、原因・リスク要因、治療法、予防策についてまとめました。

血栓の種類

  • 深部静脈血栓症(DVT):下肢の深部静脈が血栓で詰まり、血流が阻害されます。
  • 動脈血栓(血栓症):動脈が血栓で閉塞し、酸素供給が妨げられます。
  • 塞栓症:血栓が血管から離脱し、別の部位へ流れて詰まる状態です。
  • 表在性静脈炎(表在性血栓症):皮膚近くの表在性静脈に血栓ができ、炎症を伴います。

主な症状

  • 足の痛み、腫れ、赤み、触れると温かい、筋肉の痙攣などがある場合は、すぐに医療機関を受診してください。
  • 胸部に痛みや圧迫感、息切れ、呼吸困難、失神などの症状が出たら、緊急救命室へ直ちに向かう必要があります。

血栓ができやすくなる原因

  • 長時間の座位やベッド上での安静(車や飛行機での長距離移動、手術後・病後の寝たきりなど)。
  • 経口避妊薬を服用している女性(特に喫煙者)はリスクが高まります。
  • 脚への外傷や手術による血管損傷。

リスク要因

  • 肥満、血栓の家族歴や既往歴、心血管疾患の既往。
  • 原因不明の流産を繰り返す方は血栓症のリスクが上昇します。
  • 血液が過度に凝固しやすい(過凝固症候群)状態。

治療法

  • 抗凝固薬(血液を薄める薬)を処方し、血栓の拡大や再発を防ぎます。
  • 温かく湿った湿布を15〜20分間、1回ずつ患部に当て、足を高く上げて安静にします。
  • 1時間ごとに数分間歩くなど、軽い運動を取り入れることが推奨されます。
  • 必要に応じて、炎症を抑えるためにイブプロフェンなどの鎮痛・抗炎症薬を使用します。

予防策

  • 長時間の座位やベッドでの安静を避け、適度に体を動かす。
  • 手術後は早期に歩行し、弾性ストッキングを使用して血流を促進する。
  • 1時間ごとに数分間の軽いストレッチや歩行を行う。
  • 体重管理と禁煙を徹底し、エストロゲン剤の過剰摂取を控える。

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