水の吸引による症状と危険性
溺れ始めたとき、体はまず声帯痙攣(ラリンゴスパズム)で喉頭と気管を閉じます。その後に現れる水吸引の兆候と対処法を解説します。
咳(せき)
水を吸い込むと、酸素を確保しようとして激しい咳がすぐに起こります。咳が20分以上続く場合は、肺に水が入っているサインです。咳が止まらない場合は、声帯が閉じたままで気道が塞がれている可能性があり、速やかな医療処置が必要です。
胸の痛み
溺れかけた後でも「ドライダイビング」の危険があります。声帯が閉じたままだと、血液が肺に流れ込み、肺に液体がたまります。その結果、胸の痛みや呼吸困難が生じます。直ちに病院での治療が必要です。
倦怠感・混乱
水を吸い込んだ人は、言葉がうまく出なかったり、意識が混乱したりすることがあります。これは酸素不足(低酸素症)によるもので、気道が閉じたまま酸素が脳に届かないためです。早急な救急処置がなければ死に至ります。
死亡
水吸引による死は「ウェットダイビング」と「ドライダイビング」の二つに分かれます。最初に声帯痙攣で気道が閉じますが、意識が失われると声帯が緩み、水が肺に流れ込みウェットダイビングになります。声帯が閉じたままの場合は、肺が浸水せずに心停止で死に至るドライダイビングとなります。ドライダイビングは吸引後数時間経っても起こり得ます。
