緊急時の気管切開手順と必要な道具
はじめに
喉の閉塞で呼吸ができず、ハイムリック法が効果を示さない極限状態では、気管切開が唯一の救命手段になることがあります。以下は、緊急時に最低限必要な道具と実際の手順をまとめたものです。
必要なもの
- カミソリ、メス、または鋭利なナイフ
- ストローやペンのチューブ(リフィル部分)
- 段ボール製のチューブでも代用可
- 救急箱(可能なら)
- ラバーグローブ
手順
ハイムリック法を最低3回実施し、異物が排出されないか確認します。胸部と腹部を強く上向きに押し、背部を軽く叩きます。
効果が無ければすぐに救急車を呼び、別の人に時間を数えてもらいます。手術は脳死が始まるまでに3分以内に完了させる必要があります。
被害者を落ち着かせ、パニックを抑えます。意識が失われると作業がしやすくなります。
可能であればラバーグローブを装着し、道具をアルコールやヨードで消毒します。消毒できない場合は感染リスクよりも死亡リスクを優先します。
首を伸ばし、甲状軟骨と環状軟骨の間にある柔らかい部位(環状軟骨膜)を確認します。ヨードがあればマークします。
皮膚を一手で引き締め、左右に約1.3cm(半インチ)の浅い切開を行い、約1.3cmの深さまで切ります。そのすぐ下に環状軟骨膜が見えるので、膜を切開し、指やメス先端で拡げます。
チューブ(ストローやペンのチューブ)を0.5〜1インチ(約1.3〜2.5cm)程度挿入します。自発呼吸が戻らなければ、チューブを通して人工呼吸や胸骨圧迫を行います。
できるだけ早く救急医療機関へ搬送し、専門的な治療を受けさせます。
注意点
この手技は最終手段であり、実施には迅速な判断と正確な手技が求められます。可能な限り早期に救急隊を要請し、プロの介入を待つことが最善です。
