窒息時の背部叩打法と腹部圧迫(ハイムリック法)のやり方
背部叩打法と腹部圧迫(ハイムリック法)は、気道に異物が詰まって呼吸できなくなったときに、異物を排除するための応急処置です。以下に、具体的な手順と注意点をまとめました。
背部叩打法(バック・スラップ)
手順
1. 前かがみの姿勢にさせる:対象者に腰を前に曲げてもらい、できればテーブルや椅子などしっかりした台の上に身を乗せます。重力で異物が外れやすくなります。
2. 背部を叩く:背後に立ち、手のひらの側面(かかと)で肩甲骨の間を5回、速く、はっきりと叩きます。叩く強さはしっかりと、ただし過度に強くはしません。
3. 様子を見る:叩いた後、異物が排出されたか確認します。まだ詰まっている場合は、次の腹部圧迫に移ります。
腹部圧迫(ハイムリック法)
手順
1. 背後に回り、腕を回す:対象者の背後に立ち、両腕でウエストを抱えるように回します。
2. 拳を作り、位置を決める:片手で拳を作り、親指側をへその上方、胸骨の下、へそのすぐ上に当てます。
3. 拳を掴んで押し上げる:もう一方の手でその拳を握り、腹部に向かって素早く内側・上向きに強く押し上げます。
4. 繰り返す:異物が排出されるか、呼吸が再開するまでこの動作を続けます。
5. 意識がなくなった場合:意識が失われたら、すぐに心肺蘇生(CPR)に移行し、胸部圧迫と人工呼吸を行います。
※ 背部叩打法と腹部圧迫は、対象者が呼吸できないほどの窒息状態のときにのみ実施します。異物が部分的にしか詰まっておらず、しゃべったり咳が出せる場合は、まずは自力で咳き出すよう促してください。
※ 手順に不安がある、もしくは状況が悪化した場合は、すぐに救急車を呼び、医療機関の指示を仰ぎましょう。
正しい手順を身につけ、定期的に訓練しておくことで、窒息という緊急事態において命を救える可能性が高まります。
