子どもの発達性発話失調(アプラキア)
発達性発話失調(アプラキア)は、子どもが正しく、または一貫して言葉を発することができない発話障害です。音節や音、単語の形成が困難で、発話の計画と筋肉運動の伝達に問題があります。生まれつきの発達性とされ、男性に多く見られ、家族歴があることが多いです。
原因・仮説
- 言語発達の遅れと関連するという説と、脳が筋肉運動の指示を送れない神経学的問題が原因という説があります。明確な脳の異常は示されていませんが、遺伝的要因が示唆されています。
幼児期の症状
- 母音や子音の音が限られ、音を組み合わせて単語を作るのが難しい。
- 泣き声や赤ん坊のようなバブリングがほとんど見られず、最初の単語が通常より遅く出る。
- 難しい音を出そうとせず、簡単な音に置き換えることが多い。食事にも問題が生じることがある。
学童期のサイン
- 聞き取りは比較的できても、言葉を真似したり自発的に話すのが非常に困難。
- 長い単語やフレーズは特に苦手で、緊張するとさらに話しにくくなる。
- 会話中に誤った語や音節を強調しがちで、聞き手にはほとんど理解できないことがある。
診断
- NIHの定義によれば、単一の検査で確定できないため、複数の症状の組み合わせで診断する。
- まず、筋力低下や理解障害など他の疾患を除外し、一定期間にわたる発話観察や単語・文の反復テストを実施する。
治療
- 後天性アプラキアは自然回復することもあるが、発達性の場合は専門的な介入が必要。
- 言語療法が中心で、個別の集中的なセッション(週5回程度)が効果的。
- 家族や友人のサポート、必要に応じて手話やコミュニケーションボード、画像付き語彙本などの代替手段を併用する。
