聴覚障害者向けコミュニケーションデバイス

2009年にBBCで掲載された記事で、聴覚障害を持つ映画監督チャーリー・スウィンボーンは、デジタル革命が自分と妻のコミュニケーションに与えた影響について語っています。「ジョーと私はともに聴覚障害者です。デジタル革命のおかげで、私たちは当たり前のように使えるコミュニケーション手段を手に入れました。これらは、1世代前の聴覚障害者には考えられなかったことです。」

携帯電話技術や新しいビデオアプリケーションの登場により、聴覚障害者や難聴者のコミュニケーションはかつてないほど容易で効果的になっています。

ビデオリモート通訳(VRI)

米国センター・フォー・コミュニケーション・ヒアリング・アンド・デフネス(Center for Communication Hearing and Deafness)によれば、ビデオリモート通訳(Video Remote Interpreting、略称VRI)は、ビデオ会議と高速インターネット技術を組み合わせ、プロの手話通訳者へ迅速かつ低コストでアクセスできるサービスです。

手話でのコミュニケーションが必要な人にとって、通訳者へのアクセスは聴覚者社会と関わる上で不可欠です。VRIは、通訳者が不足する地方や遠隔地でも利用でき、企業や組織が聴覚障害者・難聴者の顧客に対して手軽に配慮できる手段としても有効です。

ハンドヘルドテキストメッセージング

携帯電話やBlackBerry、iPhoneなどのテキストメッセージング端末は、聴覚障害者のコミュニケーションを大きく変えました。たとえばアラバマ州の聾学校では、生徒が食事の注文をスマートフォンでテキストし、スタッフに画面を見せるだけで注文が完了します。

AP通信の報道によれば、テキストメッセージは聴覚障害者の自立と自己決定を促進し、聴者・非聴者とのやり取りを迅速かつスムーズにしています。手書きのメモを渡す従来のやり方は過去のものとなり、テキストは相手に合わせたコミュニケーションを可能にし、聴覚障害者と聴者の新たな友情構築の障壁を取り除きます。

UbiDuo(ユビデュオ)

従来、聴覚障害者と聴者の対面コミュニケーションは手話、テキスト、手書きメモで行われてきました。米国国立聴覚障害・コミュニケーション障害研究所(NIDCD)からの小規模事業助成金を受け、聴覚障害者発明家ジェイソン・カリーは新たなデバイス「UbiDuo」を開発しました。

UbiDuoは2つの画面とキーボードからなる、重量約2.7kgの小型デバイスです。特別なOSやソフトは不要で、対面で向かい合うように配置し、各自が画面とキーボードを操作します。入力した文字は瞬時に相手側の画面に表示され、送信ボタンを押す必要がありません。また、会話内容はデバイス内に保存できるため、医師の診察やビジネスミーティングにも活用できます。

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