スライディングスケールで血糖コントロールする理由
炭水化物の計算
炭水化物は体のエネルギー源ですが、糖尿病患者はインスリンとバランスを取る必要があります。妊娠糖尿病や1型・2型糖尿病の患者は、長時間作用型インスリンを基礎に、食事時の炭水化物量に応じて短時間作用型インスリンをスライディングスケールで調整します。これにより、食事に合わせた適切なインスリン量を投与できます。
血糖値の追跡
血糖が高くなったときはインスリンで下げる必要があります。医師や糖尿病教育士から、血糖が上昇した際のインスリン投与量を指示してもらいましょう。これを「血糖追跡」と呼びます。継続的な血糖管理の最適手段ではありませんが、緊急時には有効です。スライディングスケールは血糖を正常範囲に近づける助けとなります。
病気のときの対応
風邪やインフルエンザなどで食事が取れないと、通常の速効インスリン量を調整する必要があります。スライディングスケールは病中の血糖管理に役立ちますが、体調が悪いときでも血糖を測定し、インスリンや食事で適切に調整しましょう。自己判断で基礎インスリンを止めることは避け、必ず医師と相談してください。
スライディングスケールの欠点
スライディングスケールは血糖コントロールを助けますが、主な管理手段とすると欠点があります。特に2型糖尿病では、事前に決めた炭水化物摂取計画と組み合わせたときに効果的です。スケールだけに頼ると血糖が上下しやすく、長期的には体への負担が増します。利点と欠点を医師と話し合い、適切な範囲で利用しましょう。
インスリンではなく食事で対処する場合
スライディングスケールは、低血糖や高血糖時の対処法も含めて計画すべきです。過剰なインスリン投与や食事不足で低血糖になることがあります。その際は、規定量のジュースや炭水化物を摂取して血糖を上げます。ただし、炭水化物の取りすぎには注意が必要です。インスリンと炭水化物の適正比率は医師と相談し、食事や注射のタイミングを決めましょう。
